高齢の方で、入院等で長く自動車に乗っていなかった場合など、車に乗り込む動作ができるかどうか心配になる方は多いと思います。
特に、日常的な移動を歩行ではなく車椅子で行なっている場合、車に乗り込む動作はハードルが高いと感じ、介護タクシーを利用される方も多いのではないでしょうか。
しかし、「通院が毎回介護タクシーというのも費用が…」とか、「家族の車だと気軽に外出もできるけど、いちいち手配してとなると外出の機会が減りそう」といったお悩みもあると思います。
普通車に乗り込む動作は、車椅子移動の方には難しいというイメージがあるかもしれませんが、環境を整えることで意外と無理なくできる場合が多いです。
まず、準備として「アシストグリップ」があると難易度がぐっと下がります。
これを持って、片脚を車の中に入れてしまえば、あとは腰を下ろしてから少しずつ体制を整えればOKです。
ミニバンのような、車の床が高くなっている車の場合には、踏み台を使うと楽になることがあります。
踏み台を使う場合にも、グリップをしっかり持っていることで安定して足を上げることができます。
横田リハビリセンターの送迎車はすべて普通車です。
日々身体の動きをみている理学療法士が環境設定や介助方法を検討するため、はじめは車の乗降が大変だった方もスムーズにできるようになり、それをきっかけにご家族の車に乗れるようになった方もいらっしゃいます。
グリップのような道具も種類がいろいろ増えてきていますので、ぜひおためしください。